Craftsmanship

アリー刺繍

花、湖、山、美しいカシミールの大自然からのインスピレーションを受けたカシミール地方の伝統技術で、細い鉤針を使い下から糸をすくって刺繍します。
円を描くように色を変えながら一針一針刺繍をしていきます。

ニードル刺繍

ロイヤルファミリー、マハラジャの伝統的なモチーフからのインスピレーションを受けています。
一本の糸の色を変えながら細かく刺繍します。
カシミアに刺繍する時はシルクの糸を使い、細かいものは一枚のショールに5年以上かかることもある職人技の光る刺繍技術です。

ブロックプリント

ブロックプリントとは、色ごとに丁寧に彫り上げた木版を使い、職人が一つひとつ手で押して模様を作り出す、伝統的なプリント技法です。
版の重なりによるわずかな濃淡や、ところどころに生まれる白抜き、インクのにじみや飛び散りまでもが、この技法ならではの味わい。
わずかにずれたようなプリントの表情が、手仕事ならではの素朴で温もりある美しさを引き立てます。

KANI(カニ)織

カシミール地方の高地に生息するカシミヤ山羊から採れる、特に柔らかく上質な原毛を紡ぎ、熟練の職人が一枚一枚丁寧に手織りするカシミールショール。
その中でも「カニ織り(KANI)」と呼ばれる技法は、古来より受け継がれる希少な織りのひとつです。
この技法では、色ごとに分かれた糸を織りながら模様を描き出していきます。
柄の部分だけに必要な色糸を折り返しながら織り込むため、非常に高い技術と膨大な時間を要します。その精緻な手仕事によって生まれる美しい文様は、まさに織物というより“織られた絵画”のような芸術品。

担い手が年々減少する中、カニ織りのショールは今なお、その価値を理解し大切にされる方々に愛され続けています。伝統と美をまとう特別な一枚を、ぜひお楽しみください。